ねぎばたけ。

私の "幸せ" が育つ、不思議な畑。「私らしく、生きていく」

返品できますから相手に叩き返して差し上げて

祖母は以前から膝が痛くて、手術して人工関節を入れたり、

手術していないほうの足も痛み出したりと、とても大変です。

とても辛いと思います。

その祖母から聞いた話。

「私がお父さん(祖父)の痛みや、家族の痛みを引き受けているから、

 皆元気でいられるの」

祖母はそう思って生きてきたようです。

多分…違うんですけど、そこはあえてツッコミは入れずに (;一_一)

それはそれで結構なことなのですが、私は祖母に質問してみました。

「80歳を過ぎて、これから死ぬまでずっとそうして誰かの痛みを引き受けて、

 膝が痛くて辛いまま死んでいくの?」

それはさすがに、嫌だと言うので(そりゃ当然ですよね)、

どうしたらいいのか、という祖母に対して、シンプルに答えました。

 

「もう誰かの痛みを引き受けるのをやめて、

 不幸も病気も自分持ち(自己責任)にしてもらえばいい」

 

そして、

 

「引き受けた痛み、全部相手に返すんだよ」

 

昔から、「病気と借金はてめぇ持ち」なんです。

 

 

とてもよく思うのですが、

・自分の不幸や、自分が不愉快になったのは他人のせい

逆に

・相手の不機嫌は自分のせい

という人、すごく多いです。

 

何度も言います。何度でも言います。

「病気と借金はてめぇ持ち」なんです。

 

てめぇの不幸(不機嫌)はてめぇ持ちです

 

 

祖母の膝の痛みの原因は家族の痛みを引き受けていたからではありません。

祖母の考え方は良くないなとは思っていました。

 

祖母は考え直したようで、

「もう誰の痛みも受けない!」と前向きになってくれました。

誤った自己犠牲を捨ててくれて良かったです (-_-;)

 

 

私も以前は、誰かに理不尽なことを言われて傷ついたまま、

めそめそしていたか弱き時代がありました(笑)

コールセンターでクレーム電話に傷つき、

男に騙されて傷つき、アルバイトで傷つき、

彼氏がいなくて、未婚であることで、色々と周囲に言われて心を抉られ、

ブラックな職場で心身疲弊し…

 

学校でもそうですし、社会に出るとまた色々ありますよね。

 

とにかく、傷つけられる一方でした。めそめそ泣き寝入りするしかない。

 

 

そんな私が考えを改めるきっかけになったのは、ある認知症患者さんの大暴言。

一応申し上げておきますと、その患者さんは認知症なので、

認知症という病がそうさせている面があります。

認知症の周辺症状で性格が急に暴力的になることは普通ですよ。

とはいえ…周辺症状ってのは元々の性格も関係があることと、

話によれば認知症になる前からかなりのクレーマーだったらしいので、

もうどうにもならなかったのでは…?(汗)

 

その患者さんは(嫌な意味で)病院内では有名だったそうです。

何かあればとりあえず医事課の部長が出て話を(軽く1時間は)聞くような。

洗礼とばかりに私もその患者さんのクレームの餌食になりました。

 

医師の先生は「(認知症という)病気のせいだから」と慰めてくれましたし、

私も同じように今でも思っています。

それでも、当時はかなりモヤッとしていたんですよね。

散々な目に遭ったものですから。

 

それ以来、その患者さん以外のクレーマーに対しても、

なんだかモヤモヤしっぱなし。

 

(なんで私がこんな気持ちにならんといけないんだろう)

(私は別に悪くないんですけど…)

(なんでこの人のイライラをぶつけられてるんだろう)

 

(いやもう、知るかよ)

 

 

お前のイライラなんぞ知ったことか。本気でそう思いました。

その時に閃いた。

 

要は、相手のネガティブなエネルギーを受け取ってしまっていた。

クレーマーの酷い言葉はまさにそれ。

 

本来なら私が受け取る必要のないものなのす。

 

そのイライラは病気のせい?

病気だから、何を言って相手を傷つけても許されるのか。

 

そんなわけないんです。

どんな事情があろうとも、誰彼構わず傷つけたらダメでしょ。

 

まず、相手が可哀そうという感情を捨ててください。

可哀そうじゃねぇよ、一方的に私を傷つけておいてなんだその態度は。

何様だお前は。くらいの意気込みで大丈夫です。

相手が神様でも、疫病神なら塩撒いて追い返していいでしょう。

 

 

さて、受け取る必要がないなら、相手に返しちゃおう!

 

 

相手を許すことも、趣味に熱中して忘れることもできない。

自分の中でどうしても昇華できない、相手から一方的に受けたこの仕打ち。

 

自分でどうにもできないなら、相手にどうにかしてもらおうじゃないか!

 

 

相手の酷い言葉、それは呪詛であると誰かが言っていました。

誰が言っていたか忘れましたが、じゃあ呪詛を返してしまいましょう、と。

 

理不尽に呪詛をかけられっぱなしで、いいわけあるか、と。

自分のためになることはありません。

 

本当なら、相手を許すことが最良なのです。

ただ、常に相手を許すことができるか。

私は聖女ではないので、どうしてもできない時があります。

 

だから、全部返す(帰す)、のです。

 

自分の身体の奥底から外へ出し、相手の身体の中へ、

そのネガティブなエネルギーが戻っていく(帰っていく)のをイメージします。

 

 

何度も言います。何度でも言います。

「病気と借金はてめぇ持ち」なんです。

何度も言います。てめぇの不幸(不機嫌)はてめぇ持ちです

 

私も「結婚しないの?」「彼氏作らないの?」以外の心を抉る言葉は

基本的には受け取らずにお返しします。(あしからず)

 

 

 

そう、その後、患者さんたちはどうなったかというと。

これはまた別のお話になるのですが。

クレーマーなので、誰彼構わずクレームをぶつけて迷惑をかけて、を、

日常的に行っていた患者さんたち。

当然、他人様から多少なりとも「怒り」を買っております。

 

その認知症の患者さんは、最初は難なく歩けていたのが、

歩けなくなったそうで、歩行器に頼るようになり、

最終的には歩けなくなり自宅から出られなくなりました。

 

ある患者さんは、がんを含めた病気のオンパレードで、

あまりの持病の多さに私も医師の先生もビックリしました。

それだけ病気持ってて死ねないというのが、また怖いところなんですけど。

 

 

どのクレーマー患者さんも、持病に悩まされる一方でした。

 

 

その痛みは、恐らく、彼らが他人に与えてきた痛みです。

どれほど他人の怒り(あるいは恨み)を買ったのかは計り知れませんが。

 

当たり前なんですけど、滅茶苦茶で理不尽なクレームってのは、良くないです…。

 

怖いなぁ、と、その時本気で思いました。