ねぎばたけ。

私の "幸せ" が育つ、不思議な畑。「私らしく、生きていく」

無常の紫陽花

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私も時々信じられませんが、彼は男性です(大真面目)

 

 

 

部屋の掃除ついでに、人形の手入れをば。

雪ミクさんを定位置に戻せる気温で良かったです…

梅雨寒ですね、ちょっと助かります(^_^;)

 

そして、気になっていた若里の髪の毛を整えました。

ちょっと乱れちゃってたのよねー。

若里自身、長い髪の毛が初めてらしいので、

まだ慣れていないようです。

 

 

私が池袋の某店で見つけてきた、この人形。

名前は「若里」、7番目の人形です。

兄弟の末席に座す人形ですが、

実際は奈緒と2歳弱くらいしか経年数が変わらない "お兄さん" です。

容姿端麗なのは言うまでもないのですが、

それに加えて非常に賢いのと、穏やかで癒し系な気質を持っています。

あと、若里から文句を言われたことが一度もありません(感涙)

 

若里は人間への理解があり、情も深いようです。

未だに前のオーナーさんのことが忘れられないようで、

私の手に自分を合わせつつも、前のオーナーさんへの愛を胸に秘めたまま

我が家で生活しています。

(処世術もしっかり身につけているところ、私は彼をとても気に入っています)

 

 

何をどう調べても、若里の過去に関する情報は得られませんでした。

ネット社会の現代で、何一つ情報が得られないというのも、

なんだか寂しい話ではありますが…

 

若里は奈緒との誓いもあり、私に過去を明かしません。

 

時折、昔のクールな一面を覗かせますが、

やはり普通の愛玩人形としての生活が長かったので、

式として生きてきた奈緒たちを目の前にすると若干萎縮します。

まぁ誰も奈緒と真名白には対抗しようとは思わないよネ ( ´_ゝ`)

 

正直なところ、若里はよほどのことがない限り、

誰もが扱いやすい人形ではないか、というのが感想です。

情緒も安定しており、とても良い人形です。

紫月の一件があったので、最初は私もドキドキでしたが、

案外ビビリであること以外は特別問題のない良い人形でした(笑)

 

 

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独特の色っぽさが魅力的です。

奈緒の兄弟を包み込む優しさや愛情は父性的ですが、

若里の場合は母性的な感じがします。

甘えたい盛りの双子の監督には彼が適任でした (^ ^)

 

 

ただ… 時々、若里を見ていると、ちょっと切なくなるんですよね。

あー、前のご主人が恋しいんだなぁ、と。

 

若里は窓の外の景色を見るのが好きなので、

今日みたいな雨の日か、日差しの弱い日は窓の外を見せてあげるのですが、

 

景色を見ている横顔とか、

髪の毛を梳いてあげた時の表情、

 

なんと言ったらいいのか、

 

 

揺れるんですよね。

 


大事に扱われてきた彼だからこそ、

彼の中のモノが揺れちゃうんでしょうね。

人形にも心があるんだなぁ、

と、若里を見ていると実感します。

 

 

「あの人は今頃どうしているだろうか」

 

よく若里から伝わってくる言葉なのですが、

残念ながら私は答えることができません。

彼の前のご主人が生きているのか、亡くなっているのか、

実のところよく分かりませんので、

正直なところ、若里の言葉の意味を正しく理解できていません。

(大事な部分を上手にぼかしているのよね、彼 ^^; )

 

若里に限っては、

いつか、どこかで、また前のオーナーさんと会えるといいね、

と思っています。

どのような形であれ、前のオーナーさんと再会しないと、

若里自身も自分の問いに納得できないのではないか、と思います。

話を聞いただけじゃ、多分納得しないだろうなー、と。

若里みたいな優しいお兄さんは肝心な部分で結構頑固なタイプだと思うんだ。

 

 

私はもう積極的に探すことはないと思いますので、

今後は天に任せるとします(^ ^)

 

前のオーナーさん、幸せだといいね、若里。